少女が呼ぶ。
 近くに見えて遠い場所から、耳ではなく心に届く声で、あの少女が呼んでいる。
 寂しい。
 こっちに来て。
 一緒に行こう。
 曲芸師のように危なっかしくハンドルを切りながら、少女が呼ぶ。
行くべき場所は分かっている。
分かっているのに、そこに辿り着く前に、いつも鮮やかな夢は薄れてしまう。
少女は相変わらず危なっかしい。
なのに、遅れた自分を律儀に呼んでいる。
寂しい。
こっちに来て。
一緒に行こう。
近くに見えて遠い場所から、耳ではなく心に届く声で、あの少女が呼んでいる。
・・・・・・ああ、薄れてしまう。
もう少し、もう少しだけ、君と一緒に。
せめて、明日もまた会えるように。


君は、誰。



操刷法師は受験体勢に入ったため、本編の更新頻度が極端に下がります。
ご了承ください。



Dreaming Baser
kissie発、行き先未定。ヘキと少女の恋物語。
第二章突入!

用語説明

登場人物相関図

原作:kissie
文章:操刷法師
設定:イソロク


※この作品はフィクションです。実際の人物、場所、組織とは一切関係ありません。
また、このサイトは操刷法師のブログではありません。

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